運輸・倉庫3カ月連続プラス

TDB4月調査

帝国データバンク(TDB)が発表した4月の景気動向調査によると、運輸・倉庫業界の景気DIは前月比0・6ポイント増の34・5と3カ月連続のプラスとなった。全業界も0・3ポイント増の38・3と3カ月連続のプラス。経済活動が抑制されたなかで製造業を中心に改善を示した。今後は一時的な落ち込みもみられるが、緩やかに上向くとみる。運輸・倉庫の34・5は新型コロナによる荷動きの影響が出始めた昨年2月(34・0)に近い。宅配の伸びが継続するほか、製造業の回復による荷動きもプラス要因となった。各指標では、燃料価格など仕入れ単価DIが60・1(前月58・8)と上昇が続き直近では昨年1月(60・7)に近い。一方で運賃・料金を示す販売単価DIは48・6(同49・1)に下げた。雇用過不足DIは正社員56・0(同56・7)、非正社員は前月横ばいの52・8だった。TDB調査による運輸・倉庫業の景気DI見通しは、3カ月後36・3、6カ月後39・3、1年後45・1となっている。