8月の2割超減は9%に

トラック運送収入19年比

新型コロナウイルス感染症によるトラック運送業への影響について、国土交通省の調べによると、8月の運送収入が2年前の同月より2割以上減少した事業者の割合は全体の9%と7月(17%)より改善をみせた。予想では9月13%、10月10%となっている。国土交通省が全日本トラック協会に要請して行っている定点調査で7月は98社が回答した。8月の運送収入は2-3割減少が4%(7月10%)、3割以上減少が5%(同7%)と改善した一方、「影響なし・増加」も32%(同40%)と減少している。〝二極化傾向〟がやや緩和した状況。2割以上減少の割合は7月が17%まで悪化したが、8月は大きく改善し1ケタの割合は同調査で初めてとなる。予想では9月は2-3割減少が4%、3割以上減少が9%、10月は同3%、10%となっている。また、8月の運送収入をみると、生産活動の停滞等の影響により鉄鋼厚板等が16%、完成自動車等が7%の減少と依然として厳しい品目がある。支援制度については、資金繰り支援を45%の事業者が活用し、44%の事業者が給付済み。雇用調整助成金を42%の事業者が活用し、40%の事業者が給付済みと回答した。