〝創造連鎖〟の物流施設具現化

「GLPアルファリンク流山8」が竣工

日本GLP(帖佐義之社長)は、千葉県流山市に延床面積約15万5000平方㍍の「アルファリンク流山8」を竣工した。8棟で総延床面積約92 万平方㍍となる大規模多機能型物流施設開発プロジェクトの中核となる。佐川急便、山九、GBtechnоlоgy、コミネ、ナガセテクノサービスなど15社、スペース8割超の入居が決定しており年内の満床を見込む。「アルファリンク」は、「創造連鎖する物流プラットフォーム」をコンセプトに、従来の物流施設の効率化・最適化を超え、新たな価値や事業を創造する拠点を目指す。8月に1棟目が竣工した相模原(相模原市、4棟計約68万4000平方㍍)、24年以降竣工予定の茨木(大阪府茨木市、約32万平方㍍)で「アルファリンク」の開発を進めているほか「大都市圏で複数計画を同時進行中」(帖佐社長)と全国展開へ力を入れている。流山のプロジェクトは1~3棟が竣工済み(アルファリンクに名称変更)、ほか4棟は23年竣工予定。「流山8」は8棟の中で最大規模となる。16日に竣工式と入居企業3社含め記者会見を行い、帖佐社長は「これまで培ってきた物流施設開発ノウハウの集大成として立ち上げたブランド。すべての機能をもたせることで増幅され、新しいアイデア、サービスを生み出したい」と期待を示した。佐川急便は1階に流山営業所を開設、「この施設に拠点を置く意義は大きい。よりお客さまと距離が近くなり、顧客サービスや、価値提供もかなり高まる。さらなるサービス向上を図りたい」(栗和田武取締役)。相模原でもターミナルとして入居し、ともに10月稼働予定。山九は4階約1万7820平方㍍のスペースで契約。「最適なオペレーション設定や、免震構造など物流を止めない機能から入居を決めた。他の入居企業との接点により将来的なビジネスチャンスも期待したい」(國清嘉人常務執行役員)。物流コンサルティングのGBtechnоlоgyは、約1万3200平方㍍のスペースでEC中小サプライヤーの倉庫シェアリングを展開する。「サプライチェーンのすべてをつなぐ施設であり、コストをかけられない個人含め中小事業者をサポートする」(黒瀬忠欣社長)。