委員長に織田正弘氏、交通労連定期大会

総力結集し適正運賃収受を

交通労連は12、13日に東京・荒川区のアートホテル日暮里ラングウッドで第61回定期大会とトラック部会第1回中央委員会を開き、2024-25年度活動方針を決めるとともに、役員改選では園田龍一氏が退任し、織田正弘氏(西濃運輸労組)を新委員長・新トラック部会長に選出した。13日のトラック部会中央委員会の冒頭にあいさつした園田部会長は「今春闘は昨年実績を上回ったが、両手をあげて喜べる状況ではなく他産業との格差は開いた。格差を埋めるには適正運賃の収受であり、自分たちの仕事の対価はしっかり要求すべき。多重構造も改善が必要」と述べながら、24年問題など「トラックに目が向けられる機会が多くなり、我々の職場環境、地位向上へ前へ進めたい」と呼び掛けた。また2期4年を振り返り「コロナの影響もあったが、交通労連はトラック部会が引っ張ることが大事で、過去の良いところは残し悪いところは時代に合わせ変えようと議論を重ねてきたが、組織改革が思うほどいかなかったのは反省点。組織人員を増やすことが1番の課題で皆さんの思いを1つに結集して部会を盛り上げてほしい」と求めた。トラック部会「活動方針」では、①部会組織の充実強化と拡大への取り組み②産業政策活動への取り組み③生活維持・向上を目指す取り組みなど原案どおり承認した。部会組織では既存組合員の10%増を目指し、トラック部会構成人員3万5000人の回復を目指す。新部会長に選出された織田氏は「交通労連がしっかり発展するようにトラック部会が牽引し各単組が発展、成長できるよう取り組む」と決意表明。中央委員会では最後に織田新部会長が「先輩の思いを引き継ぎ部会の発展に取り組む。労働条件向上へ、適正な運賃・料金を収受することを確認したい」と述べ「総力を結集し適正運賃の収受に向けて一致結束を」と頑張ろう三唱を行った。
部会新役員は次の通り。部会長=織田正弘(新/西濃運輸労組)▽部会長代行=矢野良輔(新/全九州産交運輸労組)▽副部会長=齋藤洋次(新/第一貨物労組)、成田義慰(新/プリブェ運輸労組)▽事務局長=貫正和(再/本部)