日通新社長に齋藤氏

渡邉氏は会長 5月1日付

日本通運は7日、渡邉健二社長が会長に退き、後任の新社長に齋藤充副社長が昇格する役員人事を発表した。5月1日付で実施する。

7日記者会見した斎藤新社長は「昨年東名大で実施した陸海空の統合、営業の一本化を進めていきたい」と抱負を述べた。

深刻化する物流業界の人手不足については「まず若い人に物流に興味を持ってもらい、入社後は定着してもらうということに尽きる。そのためには、賃金や労働時間など就業環境の改善が必須であり、業界をあげて横断的に取り組む必要がある」と述べたほか、鉄道、海運へのモーダルシフト、同業他社とのアライアンスの重要性を指摘した。

【齋藤充新社長略歴】78年慶大経卒、日本通運入社。経理部長、財務部長を経て、09年執行役員東北ブロック地域総括兼仙台支店長として大震災に遭遇。14年副社長。山口県出身、62歳。

渡邉現社長(左)と齋藤新社長

渡邉現社長(左)と齋藤新社長