セイノー、福通が業務提携

防災協定と共同一括配送

　セイノーホールディングス（田口義隆社長）と福山通運（小丸成洋社長）は12日、「人にやさしい社会と豊かな暮らしの実現」を掲げ、両社の物流インフラを活用して相互補完関係を確立する「戦略的物流システムにおける業務提携」を結んだ。
　同日、記者会見したセイノーＨＤの田口社長は「地域社会にどう貢献するか、我われの（物流施設など）インフラ基盤を地域に役立てるとともに今後、運行効率化を図っていきたい」と述べ、福山通運の小丸社長は「昨日の敵がきょう握手」と危機感を示し、物流業界を取り巻く環境について「事業者同士が争うレベルではない。今後、ドライバー不足は避けて通れない。お客さま目線で全体最適化を図り、生き残れる企業体質を作っていく。お互いにノウハウがあるので、それを吸収していきたい」と今後の協業の協議に期待した。

握手する田口社長（左）と小丸社長（右）