デジタコ、仕切り直し

国交省　「3.5t以上」を撤回

　国土交通省は9日、1月以来中断していた営業用トラックへの運行記録計装着義務付け拡大検討会を開き、今後の方向性案を提示した。それによると、装着機種はデジタル式とするが、具体的な対象車両範囲は盛り込まず、業界の反発を踏まえて仕切り直した格好となった。車両総重量3.5t以上の車両にデジタコ装着を義務づけるとの当初案を撤回したもので、今後はより安価で簡易なデジタコでも認められないかなど、技術基準の見直しも視野に時間をかけて環境整備を進めることになった。

より安価・簡易なデジタコを認めることも検討することになった国交省検討会（写真は、坂審議官＝右端＝のあいさつを聞くトラック業界代表委員ら）