行政処分数が高水準

社保等未加入　厚労省が新規参入調査検討

　トラック運送事業の社会保険等未加入対策を話し合う、関係省庁課長級会議が24日開かれ、2011年度の行政処分状況などが報告された。それによると、行政処分件数は、社会保険未加入による車両停止処分が180件（前年度は185件）、労働保険未加入による車両停止処分が112件（同86件）となり、依然として処分件数が高水準にあることがわかった。
　トラック適正化事業実施機関が巡回指導の際把握した未加入率は、社会保険で2010年度の21.6％から20.6％へ、労働保険で同じく10.7％から10.1％へとわずかに改善しているが、依然として処分件数が多いことから、国交省側から厚生労働省に対し、新規参入事業者のリストを送付するので加入状況の調査・指導を行うよう要望し、厚労省が検討していくことになった。