1月 国内景気は悪化

TDB調査 生産停滞に天候不順加わる

帝国データバンク(TDB)が3日発表した1月の全国景気動向調査によると、企業の景況感を示す景気動向指数(景気DI/50が判断の分かれ目)は前月比1.2ポイント減の43.5となり、2カ月連続で悪化した。年初から日経平均株価が大幅に下落しているうえ、中国の景気減速や設備投資の伸び悩みも重なった。国内景気は、生産活動の停滞に天候不順も加わり悪化した。業界別では10業界のうち「建設」「運輸・倉庫」「製造」「サービス」など9業界が悪化、改善は「小売」の1業界。

「運輸・倉庫」業界の景気DIは、前月比2.1ポイント減の43.2と2カ月連続で悪化した。過去1年間では昨年6月(42.6)に次ぐ悪化水準だ。慢性的なドライバー不足による稼働率の低下やトラックに対する規制強化に加えて、公共工事の減少もマイナス要因となった。

20160208keiki