EV小型トラック、バッテリー交換式実証

伊藤忠など5社、埼玉県内ファミマ店舗で

バッテリー交換式小型EVトラックを用いた実証実験が埼玉県内のファミリーマート店舗向け配送で今月から行われている。環境省公募の2021年度実証事業に採択された、伊藤忠商事、いすゞ自動車、JFEエンジニアリング、エッチ・ケー・エスファミリーマート5社による取り組み。いすゞが開発したバッテリー交換式小型EVトラック2台と、搭載するバッテリーパック(6個、エッチ・ケー・エス開発)、バッテリー交換ステーション(JFEエンジニアリング開発)を実際に運用。埼玉県三郷市のファミリーマート三郷中央定温センターにステーションを設置し、三郷市と八潮市を中心に約80店舗に向け、おにぎりや弁当などの中食を中心に商品を1日3便の店舗配送コースで実施している。ステーションの収納可能バッテリー個数は最大10個で充電出力は20kW×2系統。車両運行者はサンファミリー(埼玉県三郷市)。実証期間は25年度末までを予定する。バッテリーパックは約3分で交換可能な為、従来長い時間を要していた充電時間が制約とならずに配送に使用できる。軽油使用の内燃車比較で1台当たりのCO2削減量は6・1t/年と試算している。さらにバッテリー交換ステーションの屋根に設置した太陽光パネルを用いて、再生可能エネルギーとの連系についても検証する予定。

バッテリー交換式小型EVトラックと太陽光パネルを設置したステーション