高速道での安全確保要請

国交省 重大事故発生で全ト協などに

国土交通省は4日、愛知県岡崎市の新東名高速で、大型トラックが高速乗合バスに追突し、バス運転者2人が死亡、乗客ら3人が軽傷を負う事故が発生したことを受けて、全日本トラック協会および日本バス協会に対し、高速道路での安全確保に万全を期すよう文書で要請した。

事故は、新東名上り線で2日、路肩に停車していた高速乗合バスに大型トラックが追突し、車外に出ていたバスの運転者2人が死亡し、バスの乗客2人とトラック運転者の計3人が軽傷を負ったというもの。

輸送のプロである運送事業者同士の事故であり、路肩に停車中の車両に追突するという、基本的な安全確認不足によるものと思われる事故であることから、文書では「自動車運送事業そのものの社会的信頼を大きく失墜させるもので、誠に遺憾」とし、大量の輸送需要が見込まれる年末年始に向けて、安全確保の徹底を求めた。