過酷な勤務で疲労蓄積

自動車事故調 山陽道八本松トンネル事故で報告書

事業用自動車事故調査委員会(酒井一博委員長)は6日、2016年3月に広島県東広島市の山陽道八本松トンネルで起きた、中型トラックの追突事故についての事故調査報告書(特別重要調査)をまとめ、発表した。事故では、計5台が関係する火災が発生し、2人が死亡、4人が軽傷。報告書は、過酷な勤務状況で疲労が蓄積し、居眠り運転で渋滞最後尾に追突したと断定。安全軽視の経営姿勢が事故の背景にあるとして、運送事業者に対し、改善基準告示の遵守など過労運転の防止を求めた。

火災で黒焦げになった中型トラック(事故調査委員会報告書より)

火災で黒焦げになった中型トラック(事故調査委員会報告書より)

●流1面/4/04/事故調の表=運転者の事故日前1ヵ月間の勤務状況

運転者の事故日前1ヵ月間の勤務状況