運輸業の景況3カ月連続悪化

全国中央会7月調査

全国中小企業団体中央会(全国中央会)が発表した7月の中小企業月次景況調査によると、運輸業の景況DIは前月より1・7ポイント低下のマイナス39・1と3カ月連続のマイナスとなった。売上高DIは4・6ポイント改善の2・3と2カ月ぶりにプラスに浮上したが、収益状況DIは3・1ポイント低下のマイナス34・4と2カ月連続で悪化した。全業種の主要3指標は景況が前月より2・9ポイント、売上高が2・0ポイント、収益状況が0・6ポイントそれぞれ改善も小幅に止まり足踏み状態が続く。一部の製造業など改善基調の業種も原材料不足で頭打ち感。原材料価格高騰による収益圧迫、非製造業での販売価格への転嫁困難やウイルス変異株の再流行で「先行き見通しがつかない」、「ワクチン接種率の進展に期待」とのコメントが引き続き多い。運輸業は売上高DIが4月に大きく改善してからはプラスマイナス一ケタ幅で推移する一方、景況、収益状況DIはマイナス30台の低水準が続く。運輸業の他の指標では販売価格が5・4(前月マイナス0・7)、取引条件がマイナス8・6(前月マイナス16・0)と改善傾向だが、雇用人員がマイナス18・0(前月マイナス16・8)、資金繰りはマイナス21・1(前月マイナス18・3)と悪化している。