貨物関係総じて上向き

TDB11月景気動向調査

帝国データバンク(TDB)が5日発表した11月の景気動向調査によると、運輸・倉庫業界の景気DIは前月比0・3ポイント減の43・8とほぼ横ばいだったが、うち一般貨物自動車運送業は1・3ポイント増の40・5と貨物関係は総じて上向いた。全体の景気DIは前月比0・1ポイント増の44・8と2カ月連続で改善した。個人消費関連が低調だが、インバウンド需要や活発な公共工事の下支えで小幅ながら改善が続いた。運輸・倉庫業界の各指標はグラフの通り。景気DIは3カ月ぶりに改善した10月水準から微減。販売単価DIは59・1と過去最高を記録した前月(59・7)を下回るが高水準にある。仕入単価DIが67・4(前月69・1)と国の補助金の成果もあり4カ月連続で減少した。雇用過不足DIは正社員64・0(前月63・9)、非正社員57・7(前月57・9)と人手不足感は引き続き高い水準にある。11月の貨物関係は総じて上向き傾向にあり一般貨物自動車運送業の景気DIは2カ月連続で前月比改善した。ほか沿海貨物の景気DIが58・3と高水準だった。事業者からは「自動車業界の荷量が増加」(こん包)、「輸出と国内貨物の荷物が動き出した」(普通倉庫)と荷動きで明るい声が聞かれる一方、「原油価格の高騰分を輸送料金に転嫁できていない」(一般貨物自動車運送)など収益面では依然として厳しい状況。先行きは「物流費の値上げが受け入れてもらえば景況感は改善」(沿海貨物海運)、「資材高騰や物流の停滞、中国景気の悪化による影響」(組立こん包)、「燃料・諸物価の高騰や人材不足、24年問題の影響」(一般貨物自動車運送)が指摘される。TDB調査による運輸・倉庫業界の景気DI見通しは、3カ月後44・9、6カ月後45・8、1年後46・8となっている。