生産性向上へ動き進む
連結トラック11月から実験
国土交通省による、各関係分野の生産性向上に向けた取り組みが着実に進んでいる。物流分野では、民間ベースで、短距離のモーダルシフトや、都心部での地下鉄による貨物輸送が進められているほか、自動運転技術を活用した宅配サービスの検討も進む。行政主導では、車両の長さ規制を緩和し、大型トラック2台分を1度に運べる「ダブル連結トラック」の実証実験を11月から開始し、2018年度以降の本格導入をめざす。
石井啓一国交相は8月31日、自らが本部長を務める生産性革命本部会議で「生産年齢人口が減少し、多くの業界で人手不足になっている。それぞれの業界で職場環境を向上させるほか、少ない人手でも同じ仕事ができるよう生産性を向上させることが重要だ」と述べ、省を挙げて生産性の向上に取り組む姿勢を強調した。