東北新幹線で地産品を輸送

客席利用し輸送力を確保

JR東日本は、26~28日の3日間、東北新幹線の客席を活用し、仙台~東京間における地鮮魚輸送のトライアルを実施した。これまで車内販売用の待機スペースを活用し、山形のサクランボや富山から鮮魚を運んだケースはあったものの、いずれも5箱程度で、今回はその4倍の輸送力を確保。同社で本格的な客貨混載を行ったのは東北新幹線が初めてのこと。やまびこ136号(仙台10:41発・東京12:48着)の1号車(自由席)を輸送専用車両に仕立て、当日の朝に水揚げされたヒラメやスズキなどの鮮魚を、石巻市内の水産事業者が仙台駅へ搬入し、駅ホームから積み込んだ。座席に設置した輸送ボックスの中に発泡スチロール箱を入れて輸送。仙台駅では東北鉄道運輸、東京駅はジェイアール東日本物流が車両への搬入出、駅構内の横持ち輸送をサポート。輸送された鮮魚は、東京駅構内の鉄道会館が運営するグランスタ東京の一部の飲食店などで限定メニューとして提供された。