日貨協連 御手洗新体制が発足

利用しやすい〝高速料金〟を

トラック運送事業の協同組合・連合会104会員が加入する日本貨物運送協同組合連合会(日貨協連)の通常総会と理事会が14日、金沢市で開かれた。吉野雅山会長(愛知)が退任し、新会長に御手洗安副会長(愛媛)を選出し新たな体制のもとスタートを切った。最初の任期2年に向け「2024年問題が迫るなかスピード感もって取り組んでいきたい。とくに組合員から期待の大きい高速道路料金のあり方について行動していく」との方針を掲げた。総会であいさつした吉野前会長は協同組合の相互扶助の精神を強調した。「組合運営に14年かかわり相互扶助を考えてきた。たとえば自然災害時に、助けられた方が助けた人へ素晴らしい笑顔を返してくれる。相互扶助とは人を助け、助けられること。おのずと協同組合の本分は何をすべきかみえてくる」と運営に携わってきた胸の内を述べ、3期・6年の任期に別れを告げた。2022年度決算は、当期純利益が200万円の赤字を計上した。昨年3年ぶりの開催となった全国大会の費用が膨らんだことや、特別損失の計上が下押し要因。今期の事業計画では、高速道路割引制度などの要望活動を一層活発化させる。「高速道路に関する諸課題検討会」を新規に設置。大口多頻度割の実質最低50%以上恒久化と、御手洗会長が強調する高速道路料金の用地代金相当分の控除による高速道路料金大幅引き下げへの実現をめざす。御手洗会長は「24年問題解決への一つに高速道路の料金を引き下げ利用しやすくすることで、運転者の労働時間短縮などにつなげられる」と語った。
23、24年度正副会長等は次の通り。(敬称略)
▽会長=御手洗安(愛媛)▽副会長=大友龍之(北海道)、庄子清一(宮城)、石川和夫(東京)、飯沼健史(神奈川)、山田修一(石川)、柘勝(愛知)、重博文(大阪)、津田洋一朗(岡山)、深田康氏(福岡)▽専務理事=永嶋功(員外)