改善基準告示見直し議論がスタート
業務、地域性踏まえ実態調査
自動車運転者の改善基準告示見直しへの議論がスタートした。厚生労働省は12月19日、「自動車運転者労働時間等専門委員会」の初会合を開き、委員会運営や検討の方向性などを確認した。実態調査検討会を設けて来年秋をメドに調査を実施、これを踏まえて議論を進めた上でとりまとめる。冒頭あいさつした厚労省の松本貴久審議官(労災、建設・自動車運送分野担当)は「健康の確保、長時間労働是正、過労死防止の観点に、生産性向上や経済の根幹である物流を支えていること、地域公共交通の確保といった業務、地域特性を調査し、どのような見直しが適切か丁寧な議論が必要」と述べ「国交省とも緊密に連携し、公労使で理解される令和新時代にふさわしいものとしたい」と求めた。