売上上位40社で12社が利益上方修正

7-9月上振れも下期不透明

上場物流企業の4-9月期決算が13日までに出揃ったが、売上高上位40社のうち、12社が通期の利益予想を上方修正した。新型コロナウイルスの収益へのマイナス影響が7-9月は緩和され、上期の計画比上振れを踏まえ通期予想を修正したもの。しかしコロナウイルスの再拡大など先行き不透明感は続き、下期の業績は前回の予想を据え置く見方が強いようだ。40社の4-9月期連結決算では28社が減収減益(営業益)とコロナの影響により前年同期比では総じて厳しい内容。通期予想では26社が減収減益で8社が増収増益、5社が減収増益、1社が増収減益の見通し。前回から通期業績予想を修正したのは40社中14社。うち売上・利益とも上方は9社。利益上方1社、売上下方・利益上方2社、売上・利益下方が2社。また40社の中では通期予想を公表していない企業が3社あったがいずれも今回予想を公表している。第3四半期以降もEC関連輸送の取扱いは堅調、生産活動の復調も織り込まれる。コロナの再拡大が懸念される中で、下期は「上期の事業環境が継続する」「事業環境は好転しないことを前提」とみるところが多い。