回復基調も先行き不透明

全国中央会10月運輸業景況DIは5カ月連続改善

全国中小企業団体中央会(全国中央会)が発表した10月の企業景況調査では、運輸業の指標は概ね2-3月水準まで戻したが、事業者からは依然として先行き不安視のコメントが聞かれる。景況DIは前月より4・9ポイント改善のマイナス65・6、売上高DIは6・6ポイント改善のマイナス68・8、収益状況DIは9・6ポイント上昇し、マイナス59・2だった。他の指標では販売価格がマイナス16・8(前月マイナス14・8)と前月比で悪化したほかは、雇用人員マイナス23・2(前月マイナス26・2)、資金繰りマイナス35・2(前月マイナス45・1)、
取引条件マイナス16・0(前月マイナス17・3)と上向き。貨物運送事業者からは「巣ごもり需要を狙って、軽貨物事業を開業する企業が見られ、この数ヶ月での登録数も多い」「自動車関連を中心に持ち直しの動き」など聞かれる一方、「回復基調も相変わらず運賃は低迷」「コロナ禍で、物量の減少、感染対策への経費は増加し資金繰りの悪化が懸念される」と依然として厳しい声も聞かれる。