危機感、荷主と共有へ

加藤貨物課長「枠組み画期的」

国土交通省自動車局の貨物課長に、観光庁参事官だった加藤進氏が着任した。自動車行政を担当するのは初めてで、「トラック協議会や官邸主導の中小企業取引条件改善連絡会議など、荷主や経済産業省、厚生労働省などと取り組む枠組みができていることは画期的なこと。この枠組みの中味を仕上げることが重要だ」と抱負を述べる。

近畿運輸局勤務時に阪神・淡路大震災が発生し、「緊急輸送などトラック輸送は大事なものだと肌身で感じた」といい、「社会に対して果たす役割が大きい一方で、労働環境が厳しく、人が入ってこない。これを放置していては、物を運ぶ人がいなくなるということを荷主などに発信していきたい」と危機感を荷主と共有していくことをめざしている。

加藤課長

加藤課長