今期増益予想は半数以下

物流企業83社の決算

物流企業の3月期決算が出揃った。直近の1-3月は荷動き弱含みの影響もあったが通年では多くが増収増益を確保。一方で燃料費や人件費をはじめコスト高が収益を圧迫する動きが続き、今期見通しで増収増益予想とする企業の割合は低くなる。本紙調査による上場企業、業績を公表する物流企業83社の2022年度決算は売上高で71社が増収だった。うち2ケタ増収が28社。営業利益は55社が増益、2ケタ増益が34社。経常利益も増益55社、純利益は53社が増益と概ね増収増益だった。一方、23年度見通しでは公表する82社中、増収は57社と7割が引き続き増収予想だが、22年度実績より減少する。2ケタ増収は6社にとどまる。
利益面では営業利益は増益予想39社(2ケタ増益22社)に対し減益予想が43社と上回る。経常利益は増益34社、純利益は増益36社といずれも減益予想とする企業が上回る。直近の1-3月では国内では企業間物流の回復が一巡したこともあり荷動きが低迷、国際物流では需要がひっ迫していた航空、海上輸送の緩和や運賃下落などこれまでの反動減の影響もあり予想を下回ったところが多い。今期もこの基調が続くと見ており業績予想では慎重な見通しを立てる。付加価値輸送、新規領域の獲得など売上を確保するとともに、構造改革、24問題への対応も含め一段の効率化を進め利益確保を図る。