ヤマト運輸 アマゾンへ値上げ要請

1千社と適正運賃交渉

ヤマト運輸(長尾裕社長)は、大口の法人約1000社と値上げ交渉を進めている。6月までに終らせる方針だ。4月28日、都内で開いた「デリバリー事業の構造改革」の記者発表で明らかにした。また、宅急便の基本運賃を平均15%値上げすることを決め、9月に荷物サイズごとに140~180円値上げすると発表した。

記者発表では、記者側からアマゾンによる影響に関する質問が出た。長尾社長は、「大手通販を悪者扱いしていない」と答える一方、「1000社の選定は採算性の悪い大口」とした。その中にアマゾンも含まれるかの質問には、「入っている」と述べ、適正運賃収受などの交渉を続けていることを明らかにした。