コロナ禍以降で最高水準、TDB12月景気調査

トラック運送3カ月連続改善、年末需要取り込む

帝国データバンク(TDB)が11日発表した12月の景気動向調査によると、運輸・倉庫業界の景気DIは前月比0・7ポイント増の44・5と2カ月ぶりに改善した。一般貨物自動車運送業は1・9ポイント増の42・4と3カ月連続の改善で、いずれもコロナ禍以降では最も高い水準。年末需要を取り込んだほか、倉庫関連も冷蔵倉庫業が景気DI50 超となるなどイベントが景況感を押し上げた。全体の景気DIは前月比0・1ポイント増の44・9と3カ月連続で改善した。国内景気は年末需要が堅調な中で、暖冬による季節商品の不振や自動車メーカーの不正問題などはマイナス要因となった。今後は持続的な賃上げや金利動向などを受け、横ばい傾向で推移するとみている。運輸・倉庫業界の各指標はグラフの通り。景気DI44・5は昨年10月の44・1を上回りコロナ禍以降では最も高い。販売単価DIは59・6(前月59・1)と過去最高の昨年10月(59・7)に近く、一定の価格転嫁は進んでいるようだが、仕入単価DIも68・0(前月67・4)と再び上昇。雇用過不足DIは正社員63・6(前月64・0)、非正社員57・8(前月57・7)と人手不足感も引き続き高い水準だ。物流関係の事業者からは、荷動きで「国内の自動車生産が回復」(普通倉庫)、「観光、インバウンドの持ち直しで物量が増加」(特別積合せ貨物運送)、見通しも「半導体業界が回復し、関連資材の取扱いが増加」(普通倉庫)など明るさが聞かれる。価格交渉では「荷主の運賃改定案の受け入れが増加」(一般貨物自動車運送)など前向きな声も聞かれるようになった。しかしながら、「荷主に値上げ交渉を強く行っているが、なかなか進捗しない。大口先の取引解消も視野に入れている」(集配利用運送)、「自社も含め多くの事業者で難航している様子」(一般貨物自動車運送)など依然として厳しい声が多い。運輸・倉庫業界の景気DI見通しは、3カ月後45・8、6カ月後46・4、1年後48・1となっている。