アスクル火災 防火シャッター2/3が異常

大規模倉庫の36%に障害

2月に発生した埼玉県三芳町の通販大手・アスクル物流倉庫火災で、2階、3階の防火シャッターのうち、火災時に正常に閉鎖したものは全体の約3分の1にとどまり、残る3分の2は不作動や閉鎖障害により正常に作動していなかったことが消防庁と国土交通省の現場調査でわかった。また、両省庁が行った大規模倉庫の実態調査によると、36%の施設で防火シャッターに何らかの閉鎖障害があることもわかった。最近の大規模倉庫は、通販会社が自家倉庫として使用するケースが多く、通販貨物の拡大が背景にありそうだ。

アスクル倉庫火災現場での防火シャッターの物品による閉鎖障害(国土交通省提供)

アスクル倉庫火災現場での防火シャッターの物品による閉鎖障害(国土交通省提供)