「WebKIT2プラス」5月開始

日貨協連 3つの新機能を開発

日本貨物運送協同組合連合会(吉野雅山会長)は、求荷求車情報ネットワーク「WebKIT2」に搭載される次期新機能を発表した。企業で普及が進むビデオ会議や荷物位置の把握、標準的な運賃の参考表示といった機能が追加される。コロナ下で広まった先端技術を他社に先駆けてマッチングサービスに採用するなど、WebKIT2の利用者が潜在的に持つ安心・安全を意識して開発に取り組んだ。来年5月に新たな先進機能の装備とともに「WebKIT2プラス」へ進化しリリースされる。3つの新機能を目玉と位置づけた。『庸車追跡機能』は、運転者の携行するスマートフォン(スマホ)を活用して専用アプリの利用で荷物の位置が把握できるよう可視化を図った。異常気象での災害や渋滞などによる遅延に対応する。WebKITの地図上に状況が表示される。特長は、荷物の輸送を依頼した側も庸車の運行状況の把握を可能したことだ。運行開始や積込・積降といったことも表示されるので、成約者の双方で気になる運転者と荷物の状況が常に共有される。リアルタイムで位置が把握できることで、中継輸送のサポートとしても活用が期待できる。『ビデオ会議機能』の標準装備も用意した。成約前のやり取りに際し、双方の顔が見えることで信頼関係が構築できるよう後押しする。安心の提供でスムーズな取引きやトラブル防止につなげる。コロナ下で普及したZoomなどのビデオ会議。ただセッティングに手間やコストがかかることが課題だった。WebKIT2のビデオ会議機能は画面に表示の「通話ボタン」を押すだけで簡単にオンライン会話ができるようにした。特別なソフトをインストールすることなくお互いの表情を確認しながら取引きに臨める。『標準的な運賃の自動表示機能』を盛り込んだ。情報登録や成約の際に標準的な運賃が参考値として表示されることで適正運賃の収受につなげることが狙い。積卸地の入力情報と地域や重量の情報といった条件を合わせて標準的な運賃を導き出す仕組み。