AGV59台導入 JP市川南郵便局

DX推進、輸送業務を高度化

日本郵便(JP/衣川和秀社長)は13日に開局する市川南郵便局(千葉県市川市)でDXの取り組みを推進する。AGV(無人搬送車)59台を導入するほか輸送業務を高度化、郵便局員・運送ドライバーにスマートフォンの専用アプリを配備し、発着業務の電子化と運送便動態管理を図る。三井不動産ロジスティクスパーク市川塩浜Ⅱ内に開局、延床面積約4万3000平方㍍。千葉県北西部の郵便・ゆうパックの区分業務を行う。内務作業の約2割を占めるパレットの搬送労力をAGV(豊田自動織機製)に振り替える。可搬重量1000kg/台。牽引式、有軌道式で最高時速3㌔。82コースでコース総延長23・4㌔㍍、搬送パレット数は約6400/日となる。局内作業の可視化とAGVの一元管理へ制御管理システムを導入。業務量に合わせたAGVの台数調整など効率的なAGVの運用を図る。専用アプリの配備は全国初。アプリ上で積載情報を管理、GPSで運送便位置情報を把握する。郵便局員とドライバーのパレット授受を票札QRコードで登録・確認、運送便の管理に関する各種データを電子化する。ドライバーの安全管理と、到着予想時刻の把握など電子化を図る。このほか設備面では小包区分機(1万8000個/時、シュート数71本)、パケットソータ(1万1000個/時、同84本)、フラットソータ(3万2000通/時)などを導入する。