来年度国内貨物輸送量 11年連続減少へ

日通総研予測 マイナス基調変わらず

 日通総合研究所(大前隆一社長)が12月22日に発表した、2010年度の経済と貨物輸送の見通しでは、国内貨物輸送量は前年度比4・0%減の46億900万㌧と見込んだ。11年連続の減少は必至として、2年連続50億㌧を下回りそうだ。これはピークだった1991年度の69億2000万㌧の、約3分の2の水準まで落ち込むことになる。ただ「荷動き指数」(速報値)では、10月~12月期は前期のマイナス56から同26へと急激な改善を示し、2010年1月~3月期の見通しも、同15へとマイナス幅は縮小するとした。世界経済が立ち直りの兆しを見せるなか、中国を中心にアジア向けの機械機器類などコンテナ貨物、国際航空の輸出は堅調に回復すると予測する。

国内貨物輸送量見通し

国内貨物輸送量の見通し