暫定税率は実質維持
交付金は従来通り継続
検証 民主党税制改正
政府は12月22日夕の臨時閣議で、2010年度税制改正大綱を決定した。最大の焦点となったガソリン、軽油などに対する暫定税率については、暫定税率の仕組みは廃止するが、特別税率を課して税率水準を維持する。予想を上回る税収減を背景に、マニフェストでの公約を果たせなかった格好だ。一方、トラック業界に対する運輸事業振興助成交付金については、従来通り継続する。一時は存続が危ぶまれたが、民主党が調整に乗り出し、軽油の税率が維持されたこともあって、継続が決まった。民主党政権下で初の税制改正作業を振り返る。