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日本流通新聞10月26日付紙面から

社説:飛躍するグリーン・エコ

国連で「エコドライブ憲章」が来年11月、発行されそうだ。

これは、世界にエコドライブを普及させる目的の「国連エコドライブカンファレンス」の「名古屋カンファレンス」(20日、国連WAFUNIF主催・アスア共催)で明らかにされた。

名古屋カンファレンスは、昨年11月にニューヨークの国連本部で開催した「国連エコドライブカンファレンス」に次いで、ジャパンキックオフイベントとして開催された。

国連本部のカンファレンスに東京都トラック協会が、エコドライブ活動のグリーン・エコプロジェクトの取り組みをプレゼンテーションし、世界から高く評価され話題になった。

名古屋カンファレンス開催は、東京都トラック協会のグリーン・エコプロジェクトの実績による成果が良い影響を与えているだろう。

このカンファレンスに来日した国連WAFUNIF会長のイブネ・ハッサン会長は、あいさつの中で「エコドライブのリーダーシップを取っているのは日本」と期待を寄せた。

当日のセッション1のテーマは「エコドライブソリューション」。パネリストには、国連本部でプレゼンテーションを務めた東京都トラック協会環境部長の遠藤啓二氏が務めた。

パネリストは、遠藤氏のほか、行政、自動車団体、自治体などの各環境対策担当者。この中で、国連本部でパネリストになったのは遠藤氏だけで(環境省などは前任者)、当日は、国連本部での模様が資料として提供されており、遠藤氏のプレゼンが最も注目を集めた。

同氏は、グリーン・エコプロジェクトの9年間の実績などを報告、燃料削減、交通事故削減、交通事故損害金額削減」をはじめ、ドライバーのマインドアップ、経営効果などの大きな成果を報告した。

会場からは「鉛筆と紙からの手法による環境CSR」効果に驚きの表情をする参加者もいた。

来年11月の国連本部で「エコドライブ憲章」発行の決議を行うという。国連の「憲章」は、世界に普及する大きな方針・指針になる。

本紙10月12日付で掲載した舛添都知事のインタビューで、同知事は「グリーン・エコプロジェクトは素晴らしい」と評価し、「トラック協会は海外へ飛び出し、トップランナーになってほしい」とエールを送っていた。

中小トラック運送事業者とトラック協会が、小さなベンチャー企業のアスア(現・国連エコドライブカンファレンス共催)と始めたグリーン・エコプロジェクト。世界へ向けて大きな動きを始めている。

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