日本流通新聞  
スペーサー


最新ニュース

日本流通新聞8月13日付紙面から

宅急便の「チーム集配」

来期、全国800店に拡大 ヤマト運輸

 ヤマト運輸(山内雅喜社長)は「宅急便の進化」をコンセプトとして「集配改革」を掲げ、2年前から「チーム集配」をトライアル(試行)スタートしている。.
 チーム集配は、従来の配達の仕組みを高度化させたヤマト独自の方式だ。配達は通常、セールスドライバー(SD)が地域を1人で担当する。チーム集配は、SDが地域の主婦などの女性を中心としたフィールドキャスト(FC)と呼ばれるスタッフとチームを組んで配達を行う。
 あらかじめ決められた時間、駐車場所の一カ所に集配車が停車する。そこへ待機しているFCとドッキングして順次、荷物を各自、台車や自転車で荷物を配達する。SDも入れて3人のFCと組めば時間効率が4分の1に短縮、4倍のスピードで配達される。
 そのエリアの配達が終了すればバス停方式でSDが次へ移動、そこにもFCが待機している。
 宅配便の不在率は10時を過ぎると一気に上昇すると言われるが、チーム集配では荷物を10時までに配達先に届けることが可能だという。

山内社長は「仕組みに統一性を持たせ、現在、全国500店でのチーム集配方式を来期は800店に拡大したい」と意欲を示している。

原価計算システムのご案内はこちら

原価計算システムサポートはこちら