運輸・倉庫2カ月連続マイナス

TDB1月調査、大雪の荷動き停滞も

帝国データバンク(TDB)が3日発表した1月の景気動向調査によると、運輸・倉庫業界の景気DIは前月比1・5ポイント減の30・0と2カ月連続のマイナス。アジアを中心とした輸送用コンテナ不足、海上運賃の高騰で輸出入の荷動きが停滞し、沿海貨物海運や港湾運送の景況感が悪化した。大雪による国内の荷動き停滞も影響したとのコメントも聞かれる。全業界の景気DIも2カ月連続の前月比減(1・1ポイント)の33・9。世界的な半導体不足で自動車メーカーの減産もみられ製造業は8カ月ぶりに悪化した。今後は「一時的な後退はみられるが春頃を底に緩やかに上向く」とみる。運輸・倉庫業界は昨年10月水準(30・1)に落とした。観光関連の厳しい状況が続き、貨物も荷動きが停滞、軽油など燃料費の上昇もマイナス材料となった。各指標では、燃料価格など仕入れ単価DIが52・9(前月49・9)に上昇。平均目安である50超は昨年2月(55・1)以来。運賃・料金を示す販売単価DIは48・7(同48・6)とほぼ横ばい。雇用過不足DIは正社員55・4(同56・1)、非正社員52・1(前月52・4)だった。