物販系BtоC22%増、経産省20年度調査

巣ごもり消費で大幅増

経済産業省が発表した2020年度の電子商取引に関する市場調査結果によると、国内のBtоC-EC市場規模は物販系分野が12兆2333億円(前年度比21・7%増)と巣ごもり消費の傾向を受け大幅な伸びを示した。EC化率は8・08%(前年比度1・32ポイント増)となった。物販系の内訳をみると、「生活家電・AV機器・PC・周辺機器等」2兆3489億円(前年度比28・8%増)、「衣類・服装雑貨等」2兆2203億円(16・3%増)、「食品、飲料、酒類」2兆2086億円(21・1%増)、「生活雑貨、家具、インテリア」2兆1322億円(22・4%増)の割合が大きく、これらの上位4カテゴリー合計で物販系分野の73%を占める。物販系分野以外では旅行サービスなどサービス系分野が4兆5832億円(前年度比36・1%減)と落ち込み、オンラインゲームや動画・音楽配信などデジタル系分野が2兆4614億円(14・9%増)といずれも感染拡大の影響を受けた。これによりBtоC-EC市場規模全体では19兆2779億円(前年度比0・4%減)とほぼ横ばい。一方、BtоB-EC市場規模は前年度比5・1%減の334・9兆円と同調査開始以降初の前年割れ。EC比率は33・5%(前年比1・8ポイント増)と増加傾向で商取引の電子化が引き続き進展している。