国内貨物輸送量7・2%減見通し

日通総研 生産関連貨物は総崩れ

日通総合研究所(青山陽一社長)が6日公表した四半期ごとに改訂する「貨物輸送の見通し」によると、国内貨物および国際貨物の輸送量は前回7月調査から引き続き悪化見通しを示した。2020年度の国内貨物輸送量は、前年度比7・2%減の43億7580万㌧と予測した。マイナス幅が前回より0・3ポイント悪化。19年度に比べ3億3千万トンの貨物が失われる。前年の消費税増税に加え、コロナショックで国内貨物輸送量は大幅なマイナス見通しとなる。7・2%減は、リーマン・ショック影響で大きく落ち込んだ09年度の6・0%減をさらに下回る悪化を予測した。とくにダメージが大きいのが一般機械や自動車関連、化学製品など生産関連貨物。テレワーク需要などもあったが、そのほかは総崩れとなり前年度比1割弱減少。19年度の17億3千万トンから15億7千万トンとなり5年ぶりのマイナスになりそうだ。