北海道の物流大打撃

農産物被害や国道寸断

台風10号による農産物被害などで、北海道の物流が大打撃を受けている。北海道トラック協会(伊藤昭人会長)によると、東京ドーム約2800個分の農地が水没。収穫前のタマネギ、ジャガイモなどが大きな被害を受け、運送収入の大幅な減少が予想されるとしている。

また、札幌~帯広間では、主要幹線国道の橋脚が崩落するなど物流網が寸断された。国道の代替路として、道東自動車道占冠~音更帯広間では無料措置がとられているが、占冠~札幌間は有料区間を利用しなければならず、同協会では弾力的な割引措置を求めている。

一方、JRは根室線で橋梁流出、路盤流出が複数発生し、少なくとも11月末まで運転再開が困難な状況。貨物列車は、JR貨物がトラックによる代行輸送を5日から開始しており、今後輸送力を増強していく予定だ。